みなさまこんにちは
東北宮城のお花見はもう終盤ですね。
今年は三神峯公園と柴田の船岡城址公園で満開の桜を堪能しました。
写真は船岡城址の頂上から遠く、川沿いの一目千本桜を見渡したところです。
みなさまは桜を楽しまれたでしょうか。

川瀬巴水を見に行く

先日東京八王子の夢美術館で川瀬巴水(かわせ はすい)の美術展を見てきました。
川瀬巴水の版画といえば、かつてあの鑑定団の番組で驚きの値段が出た時
スタジオがどよめいていました。(興味のある方はTVerで見られるかも?)
値段よりも何よりも、私はTV画面に映るその版画の美しさに虜になりました。

ほのぼのとした空の色、また宵の月明かりに浮かぶ風景など
子どもの頃に見た景色を思い出して懐かしさがあふれます。
繊細な線と微妙な色で描かれる風景は、日本人の心の原風景かもしれません。

日本各地を旅して描いた、旅みやげと称した版画シリーズが大人気を博したそうです。

国立国会図書館 NDLイメージバンクより 川瀬巴水の風景原画 https://ndlsearch.ndl.go.jp/imagebank/theme/hasuishinhanga

川瀬巴水版画集1 大根河岸の朝
川瀬巴水版画集2 京都知恩院 

昨年娘から画集をプレゼントされて大切にしているのですが、実物を見ると雲に微妙な凹凸があったり、何行程も経て刷り上がった痕跡を見ることができます。
ちなみに巴水作品では30色が平均の色数だそうです。
最高の絵師、彫師、刷師が揃ったのでしょうね。
本当に版画とは思えない繊細さと、時に大胆な構図に驚きました。
空の青の濃淡、淡い朝焼け雲の桃色などため息がでるほど美しいものでした。

川瀬巴水版画集2 松島双子嶋



川瀬巴水 旅と郷愁の風景

・会期:2024年4月5日(金)
      〜2024年6月2日(日)
・場所:八王子夢美術館

川瀬巴水 日本橋(夜明け)
(出典:Japanese Art Open Database)

自作の旅物語は・・・

美しい版画の色使いを真似したいところですが、そう簡単にできるものではないので
私は私の色を追求していきたいと思います。

小手毬とラナンキュラス
小手毬とピンクのラナンキュラスで春の風景

         
        
麦わら帽子を被った女性と狐

上の2作はアドビイラストレーターで描いています。
小手毬はお花のレッスンで使った時はまだほとんど蕾の状態でしたが、その緑の蕾が美しいのでそれを活かして描いてみました。麦わら帽の女性は、髪の毛と麦わら帽の質感を出すのに時間をかけました。


配色の妙

次は本当に『旅に出よう』のポスター的な作品です。
イラストレーターで面白い線(ブラシ)ができたので、そのストライプを活かしてみた作品です。

Let’s travel around the world!黄色と黒で元気な旅気分

travel
Let’s travel around the world! ちょっと落ち着きのある大人の配色

本当はWebサイトで見つけた別の画像を作ろうとしてみたものの
説明不足?理解が足りない?ので作れなかったんですよね。
これじゃわからんじゃろが!とぷんぷんしながら転んでもただじゃ起きない私は
何かしら形にしたくなったのでした。
世界各地の観光名所をphotoshopで加工して良いあんばいに配置してみました。
色を変えると全く雰囲気の違う2枚になりました。

お次はハイヒールで組んだおみ足

昔からちょっとレトロなものに惹かれます。
昔の映画のポスターに出てくるような綺麗に組んだ脚を描いて、レトロな背景(無料素材)にアレンジしてみました。
これも色を変えると様々なイメージが湧いてきます。

組んだ脚
4枚のカードを配置した感じで 渋めの配色
組んだ脚ピンク系
ハイヒールの色からカラフルに 全体にピンク系で

このたびアドビイラストレーターでも生成AIが使えるようになったんですよ。
今巷で話題の生成AI・・フェイク画像でもなんでもすぐに作れちゃうという、あれですよ。
「宇宙服を着たネコ」とか「ラーメンを食べるメガネをかけた犬」と入力すると写真やイラストが生成されてくるんです。

今回は生成再配色の機能を使ってみました。
ちょっとの時間で何パターンもの再配色ができてくるので、選ぶのがたいへん。
結局選ぶのは自分なので、この色はちょっとハレーションが起きてて却下、とか
この色は捨てがたいけど靴の色はもう少し濃くしよう、とか延々試行錯誤の繰り返し。
目の下のくまの色は濃くなる一方なんですけど・・生身も生成再配色できたらいいのに。

ちょっと写真コラージュで遊ぶ

目がだいぶ疲れましたので、ここらで写真コラージュで遊んでみました。
いつか使いたいと思っていたクリアな海中の写真。
ここで漂いたい心地。

クリアな海中
海面の光が反射してキラキラ

まず女性を配置して(ハイカットスニーカー履いてるけど海中へどぼん)
別の画像から目一杯広がったスカート部分をくっつけました。
水の中で広がったように見えます。白黒に変更後青味を加え背景になじませました。

実は壁に寄りかかって爪先立ちの女性 踊る女性からスカートを拝借してます

リアルなお魚を配置しても良かったんですが、以前にイラストレーターで描いた海月や龍宮の使いを付け加えました。現実と空想の間の世界だから、そこは自由!
ふと、親友がダイオウグソクムシを好きなことを思い出して付け加えようか、と頭をよぎったのですがこんな明るい海には住んでなさそう(なぜそこだけリアル?)だったのでやめました。

海中散歩
ダイオウグソクムシは深海にいて死んだクジラなんかを食する海のお掃除やさんらしいです
見た目は40センチくらいの、ほぼダンゴムシ

海面からの光が眩しそうだったのでハート型のサングラスを着用させて。
なぜか赤いポピーなんかが海中をゆらゆら。クラゲもゆらゆら人もゆらゆら。
無重力に近い海中でリラックスしよう、的な一枚ができあがりました。

小学生の頃はよく友達と海に泳ぎに行ってました。
今じゃ親の付き添いなしに子どもが海に行くなんて考えられませんね。
昔は(注:大昔は)普通でした。海に潜るとコポコポと波の音が鼓膜に響いてきたものです。
三陸の海だったので、潜って遠くを見ると冴え冴えと深い青が続いていてちょっと怖かったのを覚えています。昔から臆病な性分だったんです、はい。

今日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。
気温の上下がありますので、みなさま体調に気をつけてお元気でお過ごしくださいね。