皆様こんにちは。
梅もほころんだ暖かさ、と思えば気温が急降下してまた雪。春本番が待ち遠しいですね。

さて、2月は私のお誕生月です。
その上大事な友人と、甥っ子とその息子など、2月お誕生日の人が多いです。
そこでバースデイカードを作ってみましたので、ご紹介します。

武者絵でバースデイカード?

以前ハロウィーンで浮世絵美人を扱ったので、今回は武者絵で挑戦です。
武者の姿は歌舞伎の見得をきるかのような、大胆なポーズが見せどころになっています。
一瞬を捉えた緊迫感。力が漲っています。
丁寧に丁寧にトレースしました。
沢山の紐が四方八方に飛んでいるところなど、まさにペンツールで綺麗な曲線をひくための練習素材です。

武者絵線のみ
重なり順をよーく考えてトレースした、線だけの図

またも面白みを出す

色をつけ、パターンを利用して柄も入れて武者絵は完成。
ここからバースデイカードに持っていくには・・そりゃケーキでしょ(誰かが耳元で囁いた)
というわけでバースデイケーキ一刀両断です。

武者絵カラー
カラーになった武者
武者とバースデイケーキ
ケーキを一刀両断!

完成。
タイトルは 『誕生日おめでとう、ケーキを切ってしんぜよう!』もしくは
『くす玉割るの早すぎ言うたやろ!』

昨年のカードは

昨年のバースデイには友人の好きなドラゴンや白い狼なんかを詰め込んだカードを作りました。
頑張りすぎて詰め込みすぎな物ができました。
ちょっと反省して、それを整理して作り直したのがこちらです。

ウルフカード
ハロウインのほうが相応しいかも、あやしいお誕生会 

昨年東京の松濤美術館でエドワード・ゴーリー展を見たので、その世界にひっぱられています。
繊細なペン画で執拗なまでに描き込まれた絵は、不気味さもありながらとても美しいです。
絵本も沢山出ていますが、お話はなかなかにブラックな内容で元気な時に読みたいですね。
興味のある方は検索してみてください。

思えば友人とは30年来の長ーいお付き合い。
司馬遼太郎を一緒に読みまくり、今一番セクシーなのは斎藤道三、とか言い合ってました。
今で言えば歴女で推し活していたわけです。
その後は三島由紀夫、指輪物語、S・キングなど乱読して一緒に物語の中を旅してきた朋友です。
指輪物語のフロドとサムみたいなもんですよ。
S・キングのダークタワーシリーズのガンスリンガーとその仲間みたいな。
どっちがどの役かは置いといて・・。

また懲りずに作り直し

でも、今年は友人の節目になるお誕生日。ここはやっぱり大人の美しいカードの方が喜んでもらえるかな、と思い別バージョンも制作することに。それでも普通じゃつまらないので、天を衝くような大きなケーキがいいな、と勝手に決めました。
ちょっとファンタジー要素も入れたいので、雲間に浮かぶケーキにします。
イメージを固めるためにラフな下絵をスケッチ。

メモ用紙にボールペンで
フォトショップでラフに下書き
料理の合間にラフスケッチ

あんまり甘い画像もなんなので、ベースは薄い水色系のデコレーションケーキ、そしてふわりとリボンが取り囲んでいるイメージで制作。今回はphotoshopを使って描いてみました。ふわふわの雲の中に浮かぶケーキ、そしてペガサスも飛んでいます。
苺だとどうしても可愛くなってしまうのでダークチェリーを載せました。
これでファンタジーなバースデイカードの出来上がり。

何が難しいって、リボンの裏表を描くのが難しい。はい、まだまだ勉強します。

友人が「私にはもったいないような純白のケーキ!」というので
「中はダークチョコレートで真っ黒かもしれない・・・」と伝えました。

お互い長い旅路を辿ってきたけど、熱いお茶でも飲みながらまだまだ元気でいきましょうね。

お誕生日を迎える全ての方々にエールを送ります。
私の絵を見て楽しんでもらえたら幸いです。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。