皆様こんにちは。
今年も宜しくお願いいたします。

まずは令和6年1月1日に発生した、能登半島地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。
一日も早く復興され、日常が取り戻せますよう祈っております。

先日知人の方から、自宅の啓翁桜が満開になった写真が届きました。
開花が早くて驚きました。鉢植えなのでしょうか。
桜の中で一番に花屋さんの店頭に並ぶ花です。
目にすると、春を間近に感じられるので嬉しくなります。
そういうわけで、春を先取りすべく今まで私が描いた桜のイラストなどをご紹介したいと思います。

最初はバナーにあしらった桜の枝

薔薇と枝垂れ桜の枝を配置して作った春のバナーです。
桜の中でも枝垂れ桜は特別に雅な感じがあって、大好きです。
風に揺られている姿が美しいです。
この桜を描く時は、沢山の枝垂れ桜の画像を集めて観察し、花びら一枚から描きました。
淡いピンクのグラデーションをつけて、蕾の房も描いて、そのパーツを組み合わせています。
優雅さを出したくて、細い枝を綺麗にカーブするように描き、前後に花を配置しています。
動きを出すために、花びらも数枚散らせています。

春バナーS-2
2023年1月作制 春のバナー

二度目はデフォルメした花

Horimari Creative School の応用編で作ったカード

Horimari Creative School のプチデザイナーコース応用編で作ったカードです。小さなアリッサムをデフォルメして組み合わせ雪柳を作り、他の沢山の要素を組み合わせて制作しています。これは先生のデザインした課題をひとつひとつ順を追って作っていきました。とても時間も労力もいる大作でした。

アリッサムと雪柳のカード
2023年12月作制 アリッサムと雪柳のカード


白い小さなアリッサムの花を組み合わせて、一つの雪柳の枝を作制しています。白い小さな丸にまた小さな葉っぱを付け、向きを変えたり拡大・縮小したり。
そうして作った雪柳の枝を風に揺られているように全体に配置していきます。
合わせてミモザやユーカリの葉もアレンジしていきます。


密になりすぎず、スカスカでもいけないし、枠の外から沢山の植物が自由に自然に生い茂っている、そんな風景を描いたカードです。先生のデザインが美しくてため息が出ましたが、これを再現するとなると・・・

とても細かくて根気のいる作業だったので、今思い返しても完成まで長かったなあ・・・と
別のため息が出ます。

枝垂れ桜のカードを自主制作

雪柳のカードの応用で、枝垂れ桜を描くことにしました。
前回は桜の花びら一枚から描いていました。桜一輪をデフォルメして丸にして、はたして桜になるだろうか?と不安はありました。よく日本画でぶわーっと咲き誇る桜の絵があるのですが、霞のように描いた桜色の塊が確かに桜の花に見えています。それ式でいっぱい集合させたらいけるかも・・・?という望みを抱いて制作に入りました。

桜のひと枝を分解してみた図 
裸の桜の木
裸ん坊の桜の木・・ちょっとホラー?

桜の花びらは5枚あって可愛らしい蕊があるのですが、それを小さな円にデフォルメしています。
濃淡を変えて前後に配置し、柔らかい緑の葉を加えて花の塊にします。細い枝にアレンジして、それを反転コピーしたりして花数を増やしていきます。

まとまった枝をグループ化し、裸ん坊の幹にどんどん配置していきます。枝の後ろ部分は少し明度を落として遠近感を持たせました。
花咲か爺さんならぬ花咲ばあさんです。
沢山花を咲かせて満開の枝垂れ桜になりました。

おぼろな月を配置して地面に散り敷いた花びらを加えてできあがり。カードの枠は桜に合わせて柔らかいグレーを使いました。

完成したけど作り直し・・・

私事ですが、2023年の桜の咲く頃に母が亡くなりました。
明け方息を引き取ったので、まだ月の残る早朝に散る桜を描きたかったのです。


春の明け方に散歩すると、お日様も出ているのに半透明なお月様も。両方が見えるんです。
灰色からアイシーブルーに変化する空、消えていく月と散りゆく桜。
生死が交錯する静かな時間にも思えます。


月は見えなくなってもそこにあるし、桜の木も冬はごつごつした幹だけになりますが
また春には生き返ったように爛漫の花を咲かせてくれます。
今回はそんな心象風景に近づけるため、木自体を描き直し
もう少しひっそりとした枝垂れ桜に作り替えました。

桜のボリュームを落とし、静謐な風景に

桜に続き百日紅(さるすべり)

町内にはお庭に百日紅を植えているお家が数軒あります。
去年の猛暑の最中に、一ヶ月以上ピンクの花が咲き誇っていました。ものすごい生命力!
ひとつひとつの花は小さなフリル状になっています。英語名は Crape Myrtle です。
花弁がちりめん(crape)のように縮れているからだそうです。
これもデフォルメして丸の形で、ぎっしりと咲いた花房を作りました。

夏の抜けるような青空にピンクの濃淡がインパクト大です。
このピンク色がくせもので、意図せず絵本の挿絵のようになってしまいました( ´∀`)
もっと大人っぽくしたかったんですが。

真夏に咲き誇る百日紅
百日紅の大木
背景黒で夜の百日紅の図

桜の春から真夏へと、さらに季節の先取りになりました。
まずは春が来たら桜を愛でたいと思います。
花粉症でお悩みの皆様(私もその一人ですが)桜の花が咲く頃には軽くなるそうですよ。
桜にはいろんな希望が詰まっていますね。


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
まだまだ雪の降る日もありますので、皆様風邪などひかれませんように。