皆さまこんにちは。
師走の文字を見ただけで慌ただしく感じる日々です。走る、という漢字のせいでしょうか。
世の中は走っているかもしれない。私はというと、ひたすら鉛筆を走らせました。
大丈夫、大掃除もしています。(誰への言い訳?)
今回は鉛筆画で人物を描きました。作品が出来上がるまでの過程をご紹介します。
2023年10月なかばから描き始めています。
初めての人物画
まずは女性探し
描きたい女性を探す
女性の画像を無料サイトで探しまくりました。妙に艶かしすぎたり、アンニュイすぎたり、これ、と思う画像になかなか巡り会えません。夜中に数時間かかってやっと決まりました。
横顔が美しく、表情も曖昧で見る人の想像を掻き立てます。また無造作に結い上げた髪、透け感のあるブラウス、鎖骨に輝くチェーンなど、素材の違いを描くのも面白そうでした。
先生が白黒画像にして見本用と下絵用の2枚を用意してくれました。


下書き準備

下書き後
先に背景を塗る
今回は先に背景部分を塗ることにしました。背景を薄いグレーにするため、人物画像をカッターで切り抜き下絵に両面テープで留めます。コットンに馴染ませたカーボンの粉で背景に少しずつ色を乗せていきます。ステンシルをするような要領です。時短にもなります。



肌のキメが荒れた💦
うまく描ける気がしない・・
女性の額から薄い色をのせ、メガネを描き、頬の影の部分を背景の要領でコットンパフを使ってみました。
ん?綺麗じゃない・・。ガーゼでなじませるも、あまり綺麗な肌にはなりません。「困った、なんだかうまく描ける気がしない。どうしよう・・」と嘆いていると、「前作の猫の時もそんな事言ってたよ」と家族からつっこみが。
そうだった?・・・全く覚えていません。大丈夫か?自分。
先生が描いた女性の絵を見たら、肌がまるで陶器のようでキメ細かく美しくてため息が出ました。
自分の絵の女性は肌のキメが荒れて見えてかわいそう。いやいやまだまだこれから、と気を取り直して描き込みます。



黒を意識して強めに入れていく

髪の毛の影の部分の毛流れ、ブラウスが影になっている部分など、しっかりと黒を入れていきます。
今回は初めて使用したFaber-Castell Pitt のグラファイト鉛筆を使っています。普通の鉛筆と違い、反射する感じがないのでマットな黒が表現できます。先生に教わったように14Bを研いでは描き、研いでは描く繰り返しです。髪の毛はなかなか良い感じになってきました。
前作は猫の毛とセーターに苦労し、今作は髪の毛に苦心。ブラウスの黒も結局4回は塗り重ねています。
細いチェーンなどアクセサリー部分は極細のユニのシャープペンで描いています。老眼でも一生懸命描いてます笑
細かい仕事は嫌いじゃないです。(絵に関しては)
今回使用した鉛筆など

左は今回使用したファーバーカステルのグラファイト鉛筆。黒の14Bだけがちび太くんになっています。
黒のぼかしには水彩用のイタチの筆先を切って使用。これは先生が数々試して良かった方法だそうです。
右は化粧用コットンを丸めた物。(てるてる坊主ではありません。先生のお手製です)先生からいつも沢山の知恵を授かっています。

顔にめりはりをつけ完成

顔部分にも影を濃くしてめりはりをつけました。
肌の影の部分と明るい部分を綺麗になじませるのはなかなか難しいです。最初の頃に比べたら美肌になったでしょうか・・・。
顔に光を受けている部分を強調するために、背景に気持ちカーボンを足して暗くしました。
あとは青葉画荘さんに持って行って額装します。
来年2月 尚絅学院大学のイオンモール名取内の地域連携交流プラザで、デッサン教室の作品展をするそうです。生徒の皆さんの力作、先生の作品も出展されるので楽しみです。
お近くの方は是非お立ち寄りください。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆様どうぞ良いお年をお迎えくださいね。