みなさまこんにちは。
いつのまにか猛暑も過ぎ去り、紅葉が美しく、鍋も美味しい季節になりました。

何が食べたい?と聞くと決まってキムチ鍋と答える伴侶がいるので、我が家の鍋はいつも紅葉のように赤いです。

トレースの練習に浮世絵美人を選んでみた

最近は涼しくなり、落ち着いてパソコンに向かえます。
そこでちょっとトレースの練習をしようかな、と考えた私。
浮世絵美人を題材にしようと思いたちました。なぜって線がくっきりしてるから。

普通ではつまらないから美人にスマホ持たせてみる

トレースしてみると髪の毛の一筋一筋が美しいです。
額の生え際など、見れば見るほどすごい技術です。これを版画で作っていたのが驚きです。
色々感心しつつ、そのままじゃ面白くないから、手にはスマホ持たせよう、
髪の簪はロリポップがいいんじゃない?などとデザインのアイデアが形になりつつ暴走を始める私。

背景には現代のビル群を描いたけど

首にはヘッドホンをかけてるのがいいな、と思いつつ着物の襟が邪魔をするので却下。
どうしてお江戸の美人は受け口なのかしら?など考えつつ美人画ができあがりました。
背景には現代のビルを配してみたけれど、うーん面白みがない。
(美人画に面白みがいるのかどうか?そこはおいといて・・・)
友人に見せたところ、「これはこれで面白いよ。やり手の浮世絵美人か女性官僚?後ろにSP立ってるとか、
足元ハイヒールとか・・」と、色んなアイデア湧きますね。

浮世絵美人その1
1番に描いた浮世絵美人画
浮世絵美人その2
背景色を明るく
浮世絵美人その3
背景色で変化

浮世絵美人を3人並べて再挑戦

せっかくだから、もう少しアイデアを捻り出して作品にしたい、と再挑戦。
ああでもない、こうでもない、と三様の美人画を並べ、いちからトレース。
ようやく線画ができあがりました。はああ、時間がかかった。
何重にも重なったお着物、色を入れるためにパスがきちんと閉じてるか確認。

新浮世絵美人線画
鉛筆ツールでひたすらトレース 細かい線は別レイヤーで作成

着物って難しい、無地だとまるで襦袢💦

さあ、楽しい彩色の時間。またライブペイントを使って色をいれていきます。
が、何色を入れてもなにか陳腐。
日本の伝統色などを用意していたのですが、無地では何色を重ねても色襦袢にしか見えません。
ここはとりあえず思い切った色を入れました。

新浮世絵美人着物無地
無地でこんな色のお着物だったら仮装大会ですわ〜

パターンを使って着物に柄を重ねた

Adobeイラストレーターにはたくさんのパターンが搭載されています。
線画レイヤーを複製し、そこにあらゆるパターンを配置して試してみました。ゼブラやヒョウ柄まで。このお着物の色にはこの柄がぴったり、とか襦袢の半衿にもさりげなく模様を入れました。
やっとお着物らしくなりました。
考えてみると、着物は色に色を重ね、柄に柄を重ねて着ていますね。そこに帯や帯揚げまで。
お江戸の美人さん達はかなりのおしゃれ上級者です。

パターンは下に色を入れれば模様が透けて見えるもの、下の色が見えなくなる物、色々あります

コウモリやらカボチャランタンやら

あら、いいわ、楽しいわ、と描き上げて、また面白みを探し出す私。
描いていたのは9月なので、ハロウインが近いね、カボチャランタン持たせてコウモリを飛ばそうかな、と。
うーん、コウモリも難しいなあ、と煮詰まり始めた頃、
一人の背中に落書きでコウモリの羽を描きました。
あっ、面白い!いいんじゃなーい?と一気に遊びモードに。この美人さんは宙に浮かせてみました。
次は悪魔風の尻尾つけて、最後は刺股かな?とアイデアを形に展開しました。

新浮世絵美人着物柄入り小物付き
パターンをあてはめてやっとお召し物のできあがり

背景色を考えてめでたく完成!

背景色にカボチャの色?を置くと一気にハロウイン感が増しましに。

浮世絵美人ハロウイーン完成
背景色で一気に楽しげに

緑もなかなか映えています。これでお江戸の美人3人もポップに生まれ変わりました。

めでたし。

新浮世絵美人完成背景緑
緑の背景色もすてがたく

今回は勝手に美人画をポップに仕上げましたが、改めて浮世絵を見ると意外な色合わせや大胆な配色、構図に驚かされます。藍色の濃淡だけの浮世絵もとても美しいです。

また題材にとりあげて描いてみたいなあ、と思っています。